赤ちゃんはミルクでも問題なく元気に育てることができますが、できるなら母乳で育てたいと思っているお母さんもおられますよね。
私は娘に生まれてすぐ母乳拒否をされましたが、母乳も飲ませたいと思っていたので、四苦八苦して何とか飲んでもらうことに成功し、母乳とミルクの混合で育てました。
母乳拒否をされてから何をして、どう克服したのか経緯をお話ししたいと思います。
先に結果をお話ししますと、最後に桶谷式に行ったことが転機になりました。
トラブル続きの授乳スタート
私が出産した産院では、出産後1日休んでから、約3時間おきの授乳の練習がスタートしました。
大まかには、3時間おきに授乳室に行き、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらってからミルクを飲ませるという流れです。
2つの大きな壁にぶちあたる
- 生まれてすぐは母乳が全く出ず、生後4日目にしてようやく胸が張りました。搾乳してもらうと10~20mlくらいでした。
- 赤ちゃんは、もうすでに母乳が出ないと悟ったのか、乳首を全くくわえずに授乳拒否するようになっていました。
授乳室で、母乳を飲まずにひたすらギャン泣きしている赤ちゃんはうちの子だけ。3時間おきにその時間がやってきて入院中はすごくストレスでした。
助産師さんの訪問サービスを利用する
なかなか娘が母乳を上手く吸えず悩んでいた入院中、親切な看護師さんが「助産師さんの訪問サービス」があると教えてくれました。
その存在を知った私は、早速退院後に電話で予約して家に来てもらいました。
料金は5000円くらいでした。出張費もプラスされましたが、一番寒い時期でしたしなるべく赤ちゃんを抱えての外出は控えたかったのでとても助かりました。
助産師さんに経緯をお話しすると、「母乳相談室」の乳首を使って、2日間赤ちゃんに母乳を飲む練習をひたすらさせて下さいとアドバイスをもらいました。どのように練習するのかは、直接の指導が必要なのでここでは省かせて頂きます。
「母乳相談室」は産院でも少し使っていましたが、深くくわえさせるということはしていませんでした。
娘には合っていないかも…と途中から産院の助産師さんに違う乳首を勧められ「母乳実感」を使っていました。たしかに「母乳実感」のほうが吸う力が弱くても飲みやすいと思います。
「母乳相談室」は指導の下使う業務用のものだそうです。
実際に使われる方は使い方を知っている助産師さんや桶谷式の方に指導してもらうとよいと思います。
参考サイト:「ピジョン」「母乳相談室」と「母乳実感」について
母乳を吸ってもらうための練習を開始
練習を開始したものの、ミルクを飲むのがあまりに辛そうで時間もかかって、私自身も大変でした。
急に弱気になり、これからどうしたいのか悩み始めてしまいました。
第一の問題は、赤ちゃんがおっぱいが吸えない事なのですが、搾乳してみるといつも量が少なくて、おっぱいが出ないせいかも…自分のせいでは?とずっと気にしていました。完全にコンプレックスになっていました。
母乳は、赤ちゃんに何度も吸われてようやく出てくるものです。そのメカニズムが、その頃の自分は全く理解できていませんでした。確かに最初から出の良いお母さんもいます。
でもこれは本当なんです。私もそうやって段々と母乳育児が軌道に乗っていきました。
桶谷式母乳相談室を訪ねてみる
また行き詰った私は、桶谷式母乳相談室を訪問します。
出産前から、実母から「いとこの○○ちゃんは桶谷式に通って完全母乳で育てたそうだよ。」という情報を聞いていました。なのでためらいはなかったです。
診察の流れ
アパートの一室で相談室を開かれていました。赤ちゃんと一緒に予約時間に訪問。
問診表を書いてから、まずは母乳マッサージの流れでした。
仰向けになって施術を受けます。母乳がぴゅーっと、クジラの潮のように出ているのが見えました。
痛いかな?と聞かれましたが、全く痛くなかったです。
そのあと、私に合ったアドバイスをいくつか話して頂きました。母乳は問題なく出ているから大丈夫と言ってもらえ、半信半疑でしたが嬉しかったです。
その道のプロの方に、自分に合ったアドバイスをもらうことは本当に価値があると思いました。
お近くに桶谷式があるのでしたら、赤ちゃんを連れての外出は大変かと思いますが、一回は訪問されることをお勧めします。
赤ちゃんが乳首をくわえてくれた!
桶谷式の方のアドバイス通りにおっぱいを手でつまみながら授乳してみたら、その場ですんなりくわえてくれました。それまでずっと拒否していたのに…!
やったりやらなかったりになっていたものの、哺乳瓶での練習も効いてきたのかもしれません。(同時に搾乳もしていました。)いずれにしても、やっとくわえてくれたー! 安堵の瞬間でした。
ようやく母乳育児がスタート
こうして、ようやく母乳育児のスタートラインに立てました。
しばらく母乳+ミルクの混合でやっていました。1ヶ月、2ヶ月と経つうちにだんだんと母乳の出が良くなっていく感触がありました。
でも、ミルクを完全になくすのは怖いなぁと感じていました。そんな中、今度は赤ちゃんがミルクを若干嫌がるようになってきました。
そのため、
ずっとほしいなと思っていたベビースケールを購入!
ベビースケールとは、母乳を飲む前と飲んだ後の赤ちゃんの体重を差し引いて、母乳の量を計測できるものです。
母乳を飲ませるようになってから、ずっと母乳の量が見えないことにストレスを感じていたので、思い切って買って良かったなと思いました。
一日の母乳量を計測した結果、自分が思ったよりは母乳を飲ませられていなかったので、完全母乳にはせず、主に就寝前に足すスタイルで、ミルクも続けることにしました。
当時を振り返って
一番良かったというか転機になったのが、プロの方にアドバイスを聞けたことだと思います。
助産師さんの訪問サービスも桶谷式も、結局それぞれ1回限りの利用でしたが、本当に助けられました。(断乳の時にも1回お邪魔しています。)
またベビースケールは、母乳育児を始めた早い段階で購入すればよかったなぁと思いました。